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三和鑑定は姫路市にある不動産鑑定評価を専門とする会社です。

お客様にとって、身近な不動産のアドバイザーとなることを目指します。




遺産分割SERVICE&PRODUCTS

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相続税の納税と実際の遺産分割は全く別物です。
相続税申告時の評価額ですべてケリがつくのが理想的です。
しかし、不動産の価値は人によって違います。
どういうことかと言うと、所有観・価値観が人によって違っているのです。

極端な例を考えてみましょう。
仮に条件が異なる3つの不動産があり、評価額が同じで、母親以外に3人の相続人がいるとします。
@の土地は広く亡き父の自宅があり、存命中の母が居住しています。
Aの土地は広大な農地です。
Bの土地は借地権が付着しています。
で、あなたは相続人です。

Q1
もし、あなたがちょうど自宅購入を考えていたらどうでしょうか?
→@でしょうね。実家の隣に空いている敷地があります。他の土地では建たない可能性もあります。
→でも、既に自宅をお持ちだったら答えは同じですか?
→お母さんはまだまだ元気です。あなたの配偶者は同居は嫌だと宣言していたらどうでしょうか?

Q2
あなたにAが割り当てられました。しかし、遠隔地で結婚して暮らしています。
→困ったな・・・というところでしょうか?実際には管理できないでしょう。
→もし、この農地が調整区域の農用地だったらどうでしょうか?宅地転用もできませんし今のご時世では売れません。
→上の想定の続きで、しかし都市計画道路の予定があり、大半は予定地で買い取ってもらえることが判っていたらどうですか?
→さらに続きで、道路の予定はあっても、いつ買取になるか、全くの未定だったら如何でしょうか?

Q3
あなたにBが割り当てられました。でも、実際には評価額に不相応な低廉な地代しかもらえなかったらどうしますか?
→嫌でしょうね。借地権が付着した土地はまず自由に使えませんし、地代も低くては割に合いません。
→でも、Bの土地の借地人が高齢で相続人がいないことが判っていたらどうでしょうか?
→父親が存命の頃に借地人と裁判沙汰があり、犬猿の仲で、かつ後継ぎの息子もいたらどうでしょうか?

異質なものを比較するには、価値換算額(=評価額)なのですが、人の価値観は実に多様です。
相続人の数だけ価値観があります。
その人が置かれている状況の分だけ見方が分かれてくるのです。
ある人にとっては不要だが、別の人には必要な場合、ある人には価値があるが、別の人には価値がない場合がある訳です。

もともとはちょっとした価値観の違いで始まったものでも、どんどん対立が先鋭化して相互不信が起きてしまう。
「この際、言っておかないと・・・」みたいな調子になると、完全に紛糾します。

あなたの答えを覆すような想定はいくらでも出来ます。
あなたの提案に反論する事由はいくらでもある訳です。
さらに言えば、その相続人に配偶者がいたり、もっと言えば、友人からの伝聞まで入り込んできます。

良好に意思疎通できていて相互理解がある場合には、どんな複雑な事案でもキチンと合意まで至ります。
そうでない場合には、簡単で単純な事案でも合意に至らないことでしょう。
公正中立な評価と様々な観点からの検討は絶対に必須だろうと思います。

この局面は、予備的知識と考え方をシッカリ準備しておくことです。
まずは無料相談をご利用ください。


<弊社対応事案>

@遺産分割協議
 (対象物件) 県内某市の複数物件
 (相談内容) 地元に住む相続人の子が来所(相続人も既に高齢)
相続税は顧問税理士の申告により納付済み。
地元の相続人が基本的に現金以外のすべての不動産を相続する予定。
しかし、遠隔地も含めて複数の相続人がおり、様々な意見が出て収拾が付かない状態。
基本的に現金で清算してケリを付けたい。
 (対応内容) 相談内容を聴き、一部思い込みと思われる部分は指摘、他の相続人の言い分にも理があることは伝える。
全不動産について鑑定評価書で対応した。
 (結果) 合意に至る。
 (補足) 無料相談時、相談者は不満だったと思います。
しかし、通常一般の事由を捻じ曲げても仕方のないことです。
鑑定評価では、相談者には不利になる可能性の方が高いと伝えました。
数日後、再度、来所されてご依頼をお受けしました。
無駄に訴訟になるより、公正中立の意見で収拾を図り合意したいとのことでした。
納品時、すべての相続人を集められて、私が説明しました。










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